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「もしもし──今どこにいるの?」

  「ドコにも。ドコにもいない(大腸カタルかも……)ここはどこ、って」
「無限遠点に辿り着きたい」

      
「昨夜、気狂い水を──浴びる夢を視た  んだ

「君からはみ出して来る、それともボロボロと零れ落ちて来る──」
                     
「明太子おにぎり買って来て」

      
「ウタが歌がウタガキコエル頭蓋骨ノ内側デ」

砂まじりの茅ヶ崎一人で  も大丈夫僕はサーカス道に倒 れて人の名を君の名を霧深い振られ

た気持ちで彼女はドレスを恥ずかしが   っているママ、人を殺したドコマデ モイコウ君に

蹴りを入れられて昼も夜もピカピカ光るゴードンが雷 鳴と稲妻と邪悪な娘の側にいて、ずっと

「前後左右上下スベテを景色に囲まれ……

            それでも逸れて──

   荒魂ざわめく滴る森へ踏み惑う、ように」





チューブハ場所。ヲ選ばず、時ヲ選ばず、勤勉にして緻密、正確無比で精励刻苦……縦横無尽で

 何処までも蔓延り、麗しくおぞましく、頼もしく煩わしく冥王星よりも遠く近く──      


  ソレニシ、テモ……  




              
              場、所。ノ神⇔カミ成リトドメヲ刺しつつ氷柱ヲ噛み砕く。
                            
甘く、凶暴であれ。
     
「何か俺、タイムラグのド真ん中で、チョーイルって感じ?」
     「うららか、だねェ」
     
「んにゃ。またー、りゆるゆる落ち込むのだよ」
     「吐クナヨ、めまいとかして」
     
「んー、世界が渦巻いてたり、やっぱりブルブル震える紐。だわな」
     「──で、爪がうずく」
     
「脳ミソはうずくまるんだわ」
                           
電車が君の中を疾走ル。
     
「傷イとか言ってる場合じゃないしー」
        
笑ってる場合か?
                             
合うも会わぬも逢坂の関。
           めぐりあひてみしやソレトモ沸かぬ間に苦も隠れ西弱ノ憑き仮名。

     
「ナ、無惨」
                        
マーク・マーフィーが聴こえて来る。
         
I get alone without you, very well ────── Stollen Moments.



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